スワップ金利の正式名称はスワップポイント、金利差調整分といいます。スワップ金利は異なる2国間の通貨を交換する際に発生し、それぞれの通貨の金利の差です。その通貨の金利は、その国の政策金利をもとに為替相場の中のスワップマーケットで取引され決定します。
まずこのスワップ金利を理解するには、外国為替のスポット取引というものを覚えていただく必要があります。私たちが取引しているFXは、外国為替のスポット取引というものです。このスポット取引というのは、通貨と通貨における資金決済を2営業日の間にする取引なのです。外国為替取引は世界中で行われているため、時間的なずれが生じます。日本が昼のとき、米国は夜です。したがって資金の受け渡しには2営業日待ちましょうというのがスポット取引で、これはインターバンク(銀行間)市場の慣習から成り立った取引です。
この資金の受け渡し(資金決済)をした際に、金利差分もお互いはらったり、もらったりします。実際の資金は2営業後でなければ入ってきませんが、その間の1日分の金利は受払いましょうということです。
当然金利の高い通貨をもらって、金利の低い通貨を渡すときは金利差をもらうことができます。金利が高い通貨は2営業日後に自分の手元にきて銀行にあずけると金利が入りますが、一日分ははいりません。だから相手から1日分のスワップ金利をもらうことになります。逆に金利が低い通貨をもらって、高い金利の通貨を渡すときは一日分の金利差を相手方に保障し、その分を渡さなくてはいけません。これがスワップ金利の発生の仕組みです。
ではなぜ、ポジションを持っているだけでスワップ金利は発生し続けるのでしょうか?先ほどの売り買いした2営業後の決済日を先に延ばすことによって発生します。この決済日を先延ばしする行為をロールオーバーといいます。このロールオーバーによるスワップ金利の発生の仕組みはFXだからできることなのです。たとえば1万ドルをもらって、相手に100万円を渡す現物取引なら金利の差は発生せず、本当の金利をもらうことができます。しかしFXは証拠金取引です。手元にない通貨を売って、違う通貨をもらう取引です。結果、証拠金制度を利用して通貨を相手に渡して(貸して)、違う通貨をもらう(借りる)取引をするため金利ではなく、金利差となるわけなのです。